「賃貸だからエアコンを付けられない」と諦めている方は多いですが、ポータブルスプリットシステムという選択肢があります。壁に穴を開けずに本格的な冷房能力を確保できるこの機器について、設置条件と実際の手順を説明します。
ポータブルスプリットシステムとは ¶
ポータブルスプリットシステムは、室内機と室外機が分離しているエアコンの一種ですが、配管接続が着脱可能な構造になっています。排熱は窓枠に取り付けるパネルを通じて屋外に排出します。一般的な窓用エアコンと異なり、室内機と室外機が分かれているため、冷房効率が高く、運転音も比較的静かです。冷房能力は2.0〜2.8kWのモデルが主流で、6〜10畳程度の部屋に適しています。
設置に必要な窓の条件 ¶
排熱パネルを取り付けるため、引き違い窓または上下スライド窓が必要です。はめ殺し窓(FIX窓)や縦すべり窓には対応できません。窓の幅は最低でも600mm以上あることが目安です。パネルと窓枠の隙間はウレタンフォームのシール材で塞ぎますが、完全な気密性は確保できないため、虫の侵入対策として細かいメッシュを追加することもあります。
管理規約の確認が先決 ¶
ポータブルスプリットシステムは壁に穴を開けませんが、窓枠にパネルを取り付けるため、管理規約によっては制限される場合があります。設置前に管理会社または大家さんに確認することを強くお勧めします。「原状回復が可能な形での設置」であることを説明すると、許可が得られるケースが多いです。Glacier Ivory Daleでは、管理会社への説明資料の作成をサポートしています。
設置後に確認すべきこと ¶
設置後は必ず試運転を行い、吹き出し温度を実測します。室温に対して吹き出し温度が10〜15度低ければ正常な動作です。排熱パネルの隙間から外気が入っていないか、ドレン水の排出が正常かも確認します。フィルターは2週間に1回程度の清掃が目安です。冬季は使用しない場合、室内機を清掃してから保管することで翌年の性能を維持できます。
賃貸住宅でのエアコン設置にお困りの方は、まずお部屋の窓の種類と管理規約の内容をお知らせください。現地調査(無料)で設置可能かどうかを確認します。